子供たちは、もうすぐ夏休みですね。
夏休みの宿題が、うまくこなせず、最後に慌ててしまうことってよくあります。そうならなくていいようにと、いつも、注意しているのに...
「もう、何度言っても聞かないのよ~!」
というママたちの声に応えるべく、子供たちへの対応法をタイプ別に考えてみることにしました。
何度言っても、ちっとも聞かない
ひと言でいうと、みんな「何度言っても、ちっとも聞かない」という悩み。きっとママ友と話していると、「そうそう!ウチも、ウチも!」ということになっていると思いますが、よく話を聞いてみると、行動パターンは全然違っていた...ということ、ありませんか?
例えば、
- 「やった」と言って、実はやっていない
- なかなか手を付けず、先延ばしする
- 机には向かうけど、別のことばかりする
- 好きな教科しかしない
- 遊んでばかりいる
- やらなくていいことに時間をかける
- 友達の誘いを断れない
等々...
お子さんの行動の傾向として、どんなものが見られるでしょう?
ママたちの話でよく出てくるのが、「同じように言ってるのに、どうしてこの子にはうまくいかないんだろう...」というお悩みです。
上のお子さんに、このやり方でうまく行ったので、それをやろうとするけれど、どうしてもうまく行かない...、もしくは、自分がいいと思うやり方(自分にとって効果のあるやり方)を教えようとするけれどうまく行かない...というパターンです。
でも、私から言わせていただけば、同じように言うから、うまくいかないとしか言いようがありません。(^^;
行動パターンは、いろいろです。そもそも、それを同じように扱おうとすることに無理があります。自分(親)のうまくいったやり方や上の子にうまく行ったやり方ではなく、その子供にあったやり方を見つけていくことが、子供への対応策となると思います。
ということで、ここでは、行動パターン毎に考えて行きたいと思います。
「やった」と言って、やっていない
エニアグラム的には、タイプ3や7に多いパターン。すっかり先のことに目を奪われていて、目の前のことにちゃんと取り組むということができていないのです。
タイプ3は、とりあえずやった風を装っていたり、苦手なことはなんとかごまかしたりしてしまう可能性があります。また、タイプ7は、他に面白そうなことがあると、すぐそっちに意識が向いてしまうので、ちょっと手を付けただけで終わっていたりすることもあります。
こんな行動パターンがある子供には、任せっぱなしは、あとで思わぬ結果を呼んでしまいます。
なので、細目にどこまでできているかの現物確認をやるようにしてください。そのとき、どこまでやっているかを疑いの目でチェックしたり、「できてないじゃない!」と責めたりするのではなく、できているところを褒めて、「その調子でやっていこう!」という言葉かけがやる気につながるはずです。
なかなか手を付けず、ずるずる先延ばしにする
エニアグラム的には、タイプ1、6、9などに多いパターン。そもそも、とりかかりが遅いという特徴です。
タイプ9は、どちらかというと、ぼーっとしていることが多く、タイプ1は、やる(べき)ことが多すぎてあふれかえってどれをやったらいいかわからなくなっていることが多いようです。タイプ6は、不安になると何事も手が付けられなくなってきます。
優先順位を決めて、全体的な時間配分や、期限などを決めることさせましょう。「何時までこれをやる」といった時間を意識させることが必要です。そして、このときのポイントは「一緒にやろう」というスタンスです。さらに、次の行動に移す時間になったら声をかけるようにするとよいでしょう。
机には向かうものの、別ことをしている
タイプ4、5、7、9に多いパターンです。完全に、興味の対象が他のところにあるということです。
タイプ4は、気分に左右されやすいので、その気にならないとやりません。タイプ5は、宿題していると思いきや、自分の興味あるものを深く調べていたりします。タイプ7は、楽しいことに気が散りやすいし、タイプ9は、自分の居心地のいいこと(ゲーム、マンガ、空想、昼寝等)からなかなか抜け出せません。
なので、やってほしいことのおもしろみを伝えることが大切です。できれば、その子が興味のあることに繋げられるのがいいです。
やらなきゃいけない理由や、それをやらないとどんな大変なことになるかを話すのは、逆効果です。
好きな教科しかしない
どのタイプも、基本的には、好きなことしかしたくないのですが、特に、タイプ3、5に多いパターンです。
タイプ3は、できる自分を見せたいので、得意な教科はやりますが、苦手なことはなんとかごまかそうとしてしまいます。タイプ5は、興味を持つとどんどん調べていくので、気が付くと、そればかりしているということはよくあります。
好きな教科をベースとして、時間を決めて、他の教科を入れ込んでいくのがよいのですが、そこに向かわせるための動機が、タイプによって異なってきます。
遊んでばかりいる
そもそも、勉強にほとんど意識が向かないという状態です。タイプ4、7、8、9あたりに多く出る傾向です。
タイプ4は、勉強というより、小説や芸術や音楽的なことのほうが意識が向きがち。タイプ7は、楽しいこと大好き。タイプ8は、自分の好きなようにやるのが好き。タイプ9は、一見、何もやっていないような、居心地のいい状態が好き。
このようなパターンの場合は、いつになったら何をするか?を本人に決めさせ、それを守ることを約束させましょう。人から言われると、どんどんやる気が無くなっていくので、どうやればできるかを一緒に考えてみてください。
やらなくていいことに時間をかける
タイプ1、5に多いパターンです。机に向かって勉強しているのですが、やるべき宿題は終わっていないということが起こりがちです。
なぜなら、タイプ1は、細かいところに意識が行きすぎ、全体を見るのが苦手だし、タイプ5は、何かを調べていると、興味の広がる方にどんどん発展していってしまい、結果的に宿題とはぜんぜん違うことをしていたりします。
このような場合、時々、やっている内容を(興味を持って)聞きながら、全体の進捗を確認していくことをおススメします。
友達の誘いを断れない
タイプ2、6、9に多いパターンです。人とのつながりが大事で、友達に振り回されて自分のやることに影響が出てくるパターンです。
タイプ2は、誘いを断れないというより、むしろ自分から人のお世話を焼きすぎて自分のことができなくなります。タイプ6は、仲間外れが怖く人の期待に応えすぎてしまうし、タイプ9は、人に合わせてしまい断ることができないという特徴があります。
人に意識が向きすぎるので、それを認め、大事にしながらも、自分のこともしっかりやることを意識づけましょう。
行動パターンは同じでも動機が違う
こうやって見てくると、表面上に見える行動パターンは同じでも、よく見ると、かなり違っているということがわかると思います。これは、なぜそれをしているかの動機が全然違っているからです。
なので、実は、行動パターンが同じだからと言って、同じ対応をすればいいというものではないのです。その動機を知って、その子に合った対応ができると、うまく子供の可能性を引き出し、伸ばすことができます。
その時に役に立つのが、エニアグラムだといえるでしょう。
例えば、心配性で不安が大きくなかなか行動に移せないタイプ6の子供には、「心配しすぎだって!いいから、さっさとやって!」と言っても、どんどんしり込みしてしまいます。
そうではなく、何を気にしているのかを聞いて、「まずは一緒にやってみよう」と言ってあげると、一歩を出すことができ、あとは自分でできるようになるのです。
エニアグラムは、単なるタイプ分けではなく、各タイプがなぜその行動をとるのか?の動機を理解することができるので、表面上の対処法だけでは作れない、信頼関係を築いていくことができます。
また、それによって、子供の可能性を開き、より大きな成長をサポートすることが出来ます。
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2018/7/26(木) 13:30~15:00 | 熊本市内 |
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2018/7/28(土) 21:00~22:30 | オンラインzoom |
2018/7/29(日) 18:30~20:00 | 熊本市内 |