こんにちは! にいみ裕子 です。
私には、認知症の母がいます。
2年近く前に、
何かおかしいな~と思っていたら、
あっと言う間に、症状が進みました。
母は、毎日が不安でなりません。
1日中、カレンダーと手帳を見比べていることも。
母は民謡が大好きで、
ずっと習いに行っています。
認知症とはっきりわかる今でも、
お友達に誘って頂いて、
週1回、楽しみに通っています。
ですが...
民謡に行く日は、不安が増大します。
朝から、手帳に書いてあるのを見て、
私を呼びます。
「ひろ~、今日は1時から民謡だから、乗せていってね~。」
「は~い。」
30分後、
「ひろ~、今日は1時から民謡らしいけど、乗せていけるね~。」
「うん、行けるよ~。わかってるから、大丈夫よ~。」
30分後、
「ひろ~、今日は民謡って書いてあるけど、どうやって行ったらいいと~?」
「私が送っていくから、大丈夫だって!」
これが、行くまで続きます...
きっと、母は、
毎回、初めて聞いている感覚なのでしょう。
わかっているんです。
でも…
私の口調はだんだんきつくなっていきます。
「あ~もう!わかってるから! 何度も言わんで!!」
ブログやメルマガにエラそうなことを書いていても、
身近な人になればなるほど、
感情のコントロールがききません!
以前の私は、こんなとき、
あー、私って、どうして優しい言葉をかけてあげられないんだろう!!
どうしていつもイライラしちゃうんだろう!!
たったそれくらいの事なのに、何でできないかな!!
向こうだって、もうちょっとどうにかすればいいのに!
:
と、ずーっと自分や相手を責めていました。
そう、ずーっと。
言ってしまった後で、
言ってしまった時の事を考え続けて、
ずーっと、出来なかった自分にも人にもイライラして、
ずーっと、自分と相手を責め続ける。
日常が、常にこんな感じだったので、
いつもイライラしていて、
かなりストレスフルでした。
でも、そんなことが多いと、どうなるでしょうか?
もっと、言わなくていい事、言ってしまいます!!
そして、自分が精神的に参ってしまいます。
(実際、そうなってしまった経験もあります。)
そうなると、人のお世話どころでは無くなってしまいますよね。
あ、そうならないタイプの人もいます。
自分を全く責めない人。
その人たちは、これ以下は読まないでね~。
そうなるのは、本末転倒!!
だから、今の私は、
まず、自分なんです。
まず、自分を大切にしてあげる。
まず、自分を大切にして、
自分自身に愛情を持って接する。
それが、
相手にも愛情を分けてあげられるコツ
だと思うんです。
どうにもできなかったら、
きつい事、言っちゃってもいいんです。
その場を離れていいんです。
人に頼んじゃっていいんです。
自分を責めなくていいんです。
まず、自分を大事にしてあげる。
辛かった自分を優しくハグしてあげる。
そして、落ち着いたら、
「さっきは、ごめんね。」
って、言えばいいんです。
今の私は、
「あ~もう!わかってるから! 何度も言わんで!!」
と言ってしまいますけど、
自分を責めなくなりました。
今の自分は、まだ、こんなときは母に優しく接することができないんだな...
と、思います。
ただ、そう思います。
責めているわけではありません。
自分自身を、優しく認めるようにしています。
そのおかげで、
イライラしている時間が、かなり短くなりました。
つまり、復帰が早くて、引きずられないということ。
それは、私を楽にするだけじゃなくて、
きっと、母も楽になっているはず。
まだまだ、未熟な私だけれど、
母にイライラすることもあるけれど、
これが今の私だなぁ。
でも、以前からすると、
随分、成長したなぁ。
もう少ししたら、
母に優しい言葉、
かけてあげられるようになるんじゃないかな~。
余談ですが...
私は、前世でも母の娘で、
今生でもそうで、
来世でもそうらしい。
これを聞いた時、ピンと来ました。
母に優しい言葉かけられるのは、来世なんだな~。
ごめんね...
でも、母に、「来世でも私は娘らしいよ」といったら、
「そうね!うれしいねぇ!!」
と、ホントに嬉しそうに笑ってくれました。
うん、今も、結構親孝行できてるのかもしれない。